※この記事には広告を含みます。
私は独学で2024年前期の保育士試験を受け、一発合格しました。
これから試験を受ける方へ、実技試験「造形」に一発合格するための勉強方法を共有します。
私は筆記試験が終わってから実技の対策を始めました!
何度も練習することが大切
- 保育の一場面を絵画で表現する
- 問題文と条件は試験当日に掲示
- 試験時間45分
- 解答用紙の大きさA4判、絵を描く枠の大きさ縦横19㎝
- 色鉛筆(12~24色程度)を使用する
「45分間」で、「当日与えられた条件の保育風景を描く」のはとてもハードルが高く感じますよね。
でも、大丈夫です。
この試験では「保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写、色使いなど)ができること」が求められており、それらは「何度も練習しコツをつかむこと」でクリアすることが出来ます。
また、造形試験は50点満点中30点以上あれば合格。
絵が苦手でも合格出来たという方も多くいます。
逆に、絵は得意なはずなのに合格できなかったという方もいます。
合格ラインをクリアするためのポイントを知り、実行することが大切です。
絵が得意な方も不得意な方も、以下にご紹介する勉強方法で毎日コツコツと練習していきましょう。
テキストや教材の購入
勉強を始めるにあたり、まずはテキストや道具を購入することをお勧めします。
テキスト
私は本屋さんで色々と見た結果、以下を購入しました。
実技3科目それぞれについて解説されており、分かりやすかったです。
造形については、こちらの本の中で絵を描く練習ができます。
色鉛筆
色鉛筆も価格帯が様々でかなり悩みましたが、比較的安価で評判も良いこちらにしました。
また、下書き用に消せる色鉛筆を購入。
肌色なので、輪郭を下書きした時も特に消す必要もなく使うことが出来ました。
ただ、こちらの存在を知ったのが試験1か月前。ネット購入しましたが、同じように受験の方が買っていたのか、届くのに時間がかかり焦りました…
早めの購入をお勧めします!
勉強の流れ
まずはゴールを知る
テキストと教材を手元に置き、造形の試験対策開始。
まずは、どういったものを求められているのかを知ることが大切です。
テキストに記載してある、完成見本を見てみましょう。
完成見本を見ると、
これ自分でできるかな…
と不安になると思います。
ただ、それは50点満点を取れるレベルの見本なので当たり前。
試験では30点以上を取れば合格なので、以下のようにパーツごとに絞って一つずつ練習していけば大丈夫です。
人物の練習
作品の中心となる人物を練習します。
人物は、以下のようにパーツごとに分けて練習をしていきます。
- 顔や表情
- 体
- 動き・姿勢
- 手や指先の動き
顔や表情
顔や表情は絵の中心となる大切な部分。
また、子供と大人で顔の形や目の位置などが異なりますので、それぞれ特徴をつかめるまで練習します。
- 子供顔…顔の形は丸。目は中央より下側。
- 大人顔…顔の形は楕円。目は中央より上側。
顔の向き(正面・下向き・右斜め上・左斜め上等)や髪型も練習します。
体
顔が描けるようになったら、次は体です。
まずは、基本的な「正面で立っている」ポーズを練習します。
子供は3等身、大人は5等身くらいを意識しましょう。
子供は顔をやや大きめに描くとバランスが取れます。
動きや姿勢
正面で立っているポーズが描けるようになったら、動きのある以下のポーズの練習をします。
- 椅子に座る
- 走る
- しゃがむ
- 体育座り
- 物を投げる
個人的には体育座りが難しかったです
手や指先の動き
細かな点ですが、手の動きも練習します。
手を丁寧に描けると、絵が綺麗に見えるので、以下は確実に描けるようにしておきましょう。
- 物を持つ
- 絵を描く
- 手をつなぐ
なお、余裕があれば以下も練習しておくと安心です。
- ハサミを使う
- お箸を使う
特にハサミは難しかったです
なお、保育士に関しては、「保育士は子供を見守っている」という条件がよく出るので、保育士さんが手を合わせているポーズが描ければまずはOKだと思います。
背景の練習
背景は、テーマの条件を表現するのに大切な部分です。
しかし、作品の中心である人物に時間をかけたいので、背景には極力時間をかけないように、効率的に描けるように練習します。
特に、以下2つの背景は確実に描けるようにしておきましょう。
- 保育室内
- 園庭
保育室内の壁にかけてあるものや園庭の遊具なども含めて、一通り書けるようにしておきます。
解答例の模写
人物や背景が一通り描けるようになったら、解答例を模写していきます。
テキストには解答例が載っていますので、それを見ながら描いていくと構図や人物の動きなどの良い練習になります。
自分では描けないようなポーズも描く練習ができます
過去問に挑戦する
ここ数年出ている過去問や課題例について、本番のように時間を計りながら練習します。
以下に、45分間で描くコツをご紹介します。
45分間で描くコツ
本番では、45分間で描き上げないといけませんが、案外あっという間なので、少しでも効率的に進めることが大切です。
時間内に描き上げるコツは以下4点。
- 時間配分を決める
- 髪型や服装のパターン化
- 風景のパターン化
- よく使う色鉛筆を用紙の近くに並べる
時間配分を決める
本番では45分間で描き上げないといけません。
45分は案外あっという間なので、時間配分がとても大切です。
私は以下の描き順で進めました。
- 問題用紙の端に小さく描く
- 絵が条件に合っているか確認する
- 消せる色鉛筆を使う
- 人物は大き目に、背景はざっくりと
- ブラウンの色鉛筆を使う
- 人物から塗っていく
- 薄い色から塗っていく
最初は難しいと思いますので、まずは時間を気にせずきちんと描く練習をして、慣れてきたら時間を意識しながら描いてみても良いかもしれません。
過去問をやり終わったら、自分で想定問題を考えて描いてみても良いでしょう。
髪型や服装のパターン化
出されるお題は、「子供3人、保育士1人」という条件が多いため、髪型や服装を固定してしまうと楽です。
私は、保育士さんは女性、子供は男の子2人、女の子1人と決めました。
子供①…男の子(黒短髪、服:赤)
子供②…男の子(長め茶髪、服:黄)
子供③…女の子(ツインテール、服:水色)
保育士…女性(ボブ、服:オレンジ)
ご自身が描きやすいパターンを決めておくと安心です。
背景のパターン化
背景は2パターン(園庭・保育室内)描けるようにとお伝えしましたが、特に保育室内は、壁や床の色も決めておくことをお勧めします。
私は当初、その時の気分で色を塗っており「カーテンを何色にするか」まで毎回悩み時間が足りませんでした。
その点、色を固定してしまうと、早く色塗りが終わるので効率的です。
よく使う色鉛筆の色を近くに持ってくる
本番は時間との勝負。
一分一秒も無駄にしないために、絵の描きやすさや色の塗りやすさは重要です。
色鉛筆でよく使う色は、紙に近いほうから並べるようにしていました。
合格ライン到達のチェックポイント
いくら絵がうまく描けても、試験で求められていることを満たせていないと不合格となります。
練習の時は、以下のチェックポイントを満たせるように意識して練習しましょう。
- 課題の条件を全て満たす
- 白地を残さず全部塗る
- 明るい色使い
- 大人と子供の書き分け
課題である条件を全て満たすことは、本当に大切なことです。
下書きが出来たら、もう一度課題を読み返し、条件を満たしているかを確認しましょう。
また、ここ最近の問題文には、「枠内全体を、色鉛筆で着彩すること」と記載があります。
床や壁なども白地を残さず、薄いベージュやブラウンで全て塗ることを心がけましょう。
そして、全体的に明るい雰囲気となるように、暖色系の色を中心に使うと良いと思います。
大人と子供がパッと見て分かるかも大切です。
なお、余裕があれば
- 頬に薄くピンクを入れる
- 身体の動きに合わせて影を付ける
と全体の仕上がりが綺麗になります。
まとめ
絵が苦手な方でも、練習を積めばある程度描けるようになります。
もちろん、お手本のようにはなかなかうまく描けないものですが、日々練習していると自分の絵がレベルアップしていくことにも気づくことが出来ます。
自分が納得いくまで練習して、本番を乗り切ってくださいね。