息子は約4年間公文に通い、最後の2年間はZoomを使ったオンライン学習をしていました。
新型コロナの自粛期間に「オンラインでの学習もできますよ」と先生に言われたのをきっかけに切り替えましたが、結果として息子の性格にはオンライン学習が合っていたと思います。
こちらの記事では、公文式のオンライン学習のやり方やメリット・デメリット、オンライン学習に向いている子の特徴をご紹介します。
- 公文のオンライン学習、どんな風に進むの?
- 良い点や悪い点は何があるのかな?
- うちの子に向いてる?
こんな疑問をお持ちの方はぜひ読んでいってください。
公文のオンライン学習(Zoom等)の受け方
オンライン学習とは
公文では、教室に週2回通室して他の日は宿題をする「教室学習」が主流ですが、通室に代わり自宅からZoom等のツールを使って学習する「オンライン学習」も選択できます。
- 我が家は週2回オンラインでしたが、週1回は通室・1回はオンラインなど、色々な組み合わせがあります。
- オンライン学習は教室により対応していない場合もあるそうなので、通っている教室の先生にご確認ください。
- 会費は教室学習と同じです。
オンライン学習に必要なもの
オンライン学習のために家庭で用意するものは主に以下です。
- Zoomなどのツールへ接続可能な端末(カメラ機能が使えるもの)
- 通信環境(自宅のWi-Fiやスマホのモバイルデータ通信等)
端末や通信料は各家庭の負担となります。
オンライン学習への参加方法
Zoomなど、指定されたツールを使い参加します。
先生から送られてきたIDとPWで入室し、先方が許可したら開始です。
- カメラは基本ON、音声は先生とお話する時以外はOFFに。
- Zoomの場合ブレイクアウトルームで部屋が分かれており、音読を聞いてもらうとき等は別の部屋へ移動し、先生と1対1で進めることも可能。
その日の分のプリントを進め、終わったら先生と少しお話をして終了です。
ITに疎い私でも簡単にアクセスして進めることが出来ましたので、全然ハードルは高くありません。
オンライン学習のメリット
送迎がなくなる
親にとってのオンライン学習の大きなメリットは、子供を教室へ送迎する時間が不要になることです。
息子が小学校低学年までは教室への送迎をしていましたが、仕事をしているとこの送迎時間の調整が案外大変。
特に、終わる時間に差があり、迎えの時間が読めないことが私には課題でした。
終わりそうな時間に教室の前で待っていても、30分くらい待ちぼうけする日も。
在宅ワークでも、公文が終わる時間の前後1時間はブロックして仕事が入れられない状況でした。
そのため、オンライン学習により送迎の時間が無くなることは親としては非常に助かりました。
送迎にかかっていた時間に仕事や家事をすることも出来て、時間の有効活用ができるように。
また、息子としても学校の宿題をしたりテレビを見たりと、直前までの自由な時間が増えたことに喜んでいました。
集中して取り組める
息子にとっての大きなメリットは、自宅の静かな環境で取り組めるので、集中して早く終われるということ。
息子は周りが騒がしいと気になって集中できないタイプ。
通っていた教室はとても人気で、子供たちがぎゅうぎゅうになって座っていて、常に騒がしい環境でした。
息子は他の子が先生と話している様子も気になって手を止めてしまい、教室での学習はなかなか進みませんでした。
時間がかかることに本人も嫌気が差しており、
公文終わらない、辞めたい
といつもネガティブだったのですが、オンライン学習が始まってから早く終わるようになり、前向きに取り組んでくれるようになりました。
自宅以外でも受講できる
オンライン学習はネットでアクセスできる環境があれば良いので、帰省先や旅先でもオンライン学習を受けることが可能です。
特に夏休み期間は、公文の夏休みと家庭での夏休み期間がずれると2週間(4回分)くらい通えないということも発生します。
せっかく会費を払っているのに、お休みするのはもったいない
オンラインであれば、自宅にいなくても、出先でも受講できる点がメリットです。
オンライン学習のデメリット
親のサポート(丸つけ等)が増える
オンライン学習に変えて一番デメリットに感じたのが、親のサポートが増えたことでした。
宿題交換は週に1回。前週1週間分の宿題を先生に提出し、代わりに今週1週間分の宿題を受け取ります。
その時、採点済みの前回提出した宿題も返却されるのですが、100点でないものは解き直しをして、次の宿題交換の日に提出をする必要があります。
オンライン学習へ切り替えた直後は特に問題に感じなかったのですが、少し経つと課題が見えてきました。
宿題の直しが多いと
- 宿題の量が増える
- 進度が遅くなる
という問題が発生するのです。
息子は、解く時間は早くても間違いが多いタイプ。
直しのプリントがたくさん返ってくることにやる気をなくしていましたし、解き直して提出したはずが、また間違えて返ってきたりもしていました。
先生には、
オンラインの場合はご家庭で可能な範囲で見てもらえると良いですね
と言われ、それからは家庭で宿題の間違いを直させてから提出するようにしていました。
この丸つけが案外時間がかかる
また、オンラインで先生が見ていても、1問ずつ答えを見ていてくれるわけではないので、間違いをその場で指摘し考え直させることはできないようでした。
(手が止まっていると声をかけてアドバイスはしてくださっていました)
そのため、オンライン学習でのプリントや宿題のプリントについて、「なぜ間違えたのか」、「解き方をどうしているのか」など細かく親が見てあげる必要があるのです。
オンライン学習に慣れてきて感じたことは、
「親が丸付けをして指導するなら、市販のドリルをさせるのとほぼ変わらない」という事。
1教科につき7000円以上かけているのに、ほぼ自分が先生の代わりをしているので、コスパ面ではあまり良くないかもしれません。
公文の先生になった気分を味わえるのはメリット?
宿題交換が必要
オンライン学習でも、週に1度教室が開いている日に宿題交換をしに行く必要があります。
基本的に、息子が学校帰りに立ち寄り交換していたので特に負担ではなかったのですが、祝日が宿題交換の曜日の場合、教室自体お休みなのに、宿題交換だけは必要だったのが少々面倒でした。
教室前のBoxに入れておいてくれるので、好きな時間に取りにいくことは可能でした。
Zoomセッティングが面倒
初めてZoomで受けた時に慌てたのが、カメラの位置。
先生は画面上で子供たちがどのように解いているかを見るため、手元を写さないといけません。
我が家ではipadでアクセスしていたため、カメラが下を向くようセッティングするのが案外大変でした。
タブレットのカメラをそんな位置に置いたことがない
家にあるタブレットホルダーを駆使し、台を使ったりして手元が映るようにしていましたが、設置角度などが微妙に難しい。子供だけではセットできなかったので、毎回セットするのに案外手間がかかりました。
また、最初と最後は顔を見ながら先生とお話していたので、カメラに映るであろう範囲の片づけをすることも案外大変でした。
「この一角なら大丈夫」という場所を見つけ、いつもそこで受けてもらっていました。
教室の先生との交流が減る
Zoomでつなぐと、オンライン専門の先生が待っていてくれました。
教室の一角でZoom対応の先生が座っていて、PCを開いて対応してくれていたようです。
教室の先生もイヤホンを付けて指導の様子は把握されていたようですが、通室して来ている子供たちの指導で手いっぱい。
そのため、教室の先生とのやりとりはほぼありません。
息子はオンラインの先生のほうが相性が良かったようなので問題はありませんでしたが、教室の先生の指導方法が気に入っていた私としては少し残念でした。
オンライン学習に向いている子
メリット・デメリットを踏まえると、以下のようなお子さんがオンライン学習に向いているのではないかと思います。
- 一人で教室へ通えない
- 教室へ通うのを嫌がる
- 周りが騒がしいと集中できない
まとめ
コロナが収まり教室へ通える環境になっても息子はオンラインを希望していたので、そのまま続けました。
(入塾したタイミングで公文は辞めました)
息子は、
- 公文が始まる直前まで好きなことが出来る
- 集中して受けることが出来る
という部分が気に入っていたようです。
正直、家でドリルをさせてもあまり変わらないのではないか、と思うこともありましたが、
- オンライン上からの先生からの声掛け
- 100点で返ってくるプリントを見ること
で本人はやる気が出ていたようなので、息子にはオンラインでも公文に通っていた意味はあったと思います。
お子さんの性格や、ご家庭の事情に合わせて選択されると良いと思います。
先生に相談すると個別に最適な方法を提案してもらえますので、検討している方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
※公文の宿題を嫌がる時の対策についてもまとめています。