【保育士試験・筆記】独学でも大丈夫!一発合格した勉強法を紹介

保育士試験【筆記】独学での勉強方法

※この記事には広告を含みます。

私は独学で2024年前期の保育士試験を受け、一発合格しました。

これから保育士試験を受けたいと考えている方が気になるのは、

  • 独学で勉強できる?
  • 勉強時間は何時間?
  • 試験までのスケジュールは?

ということではないでしょうか。

これから保育士試験に挑もうと思っている方へ、私の実体験から「筆記試験」の学習期間や勉強方法などを共有します。

テキストだけでなくネットやYouTubeも活用しました!

目次

保育士試験の概要

試験問題の表紙

試験科目

保育士試験の試験科目は、以下の通り。

試験科目
  • 筆記:9科目
  • 実技:音楽・造形・言語(うち2科目)

筆記試験に合格すると、実技試験を受験出来ます。

試験日程

試験日程は1年間に前期と後期の2回あり、それぞれ以下の日数です。

  • 筆記試験:2日間
  • 実技試験:1日間

2024年前期の日程は以下。

  • 筆記試験:4月20日(土)、21日(日)
  • 実技試験:6月30日(日)

その他にも、都道府県で開催している「地域限定保育士試験」もあります。

筆記試験の内容

筆記試験は、以下9科目。

筆記試験の科目
  • 保育の心理学
  • 保育原理
  • こども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 教育原理
  • 社会的養護
  • こどもの保健
  • こどもの食と栄養
  • 保育実習理論

9科目は多く感じると思いますが、すべて選択式(マークシート方式)で、各科目6割以上で合格となるため、完璧に100点を目指す必要はありません。

『教育原理』と『社会的養護』は、1度の筆記試験で両科目とも6割以上得点したら合格で、片方のみ6割以上得点しても合格とはなりません。

また、9科目すべて同時に合格が必要なわけではなく、合格した科目がある場合は3年間有効となります。

更に、私は筆記試験が終わってからの2か月間で実技試験の対策をしても合格できたので、まずは筆記試験に受かることを目指しましょう。

勉強時間は130時間

時計の画像

私の学習期間は、12月~4月の5か月間130時間でした。

休日は家族との時間のため勉強はせず、平日机に向かう時間を取っていました。

勉強時間(平日)
  • 12月~2月:1時間
  • 3月・4月:2時間

上記時間に加え、家事をしている間はYouTubeでの聞き流しもしていました。

試験までのスケジュール

スケジュール帳の画像

4月の試験に向けて動き出したのは前年の12月から。以下のスケジュールで進めました。

12月・テキストを読む
1月・問題集を解く
2月・科目横断分野強化
3月・苦手分野強化
4月・過去問を解く

【12月】テキストを読む

テキストを購入し、試験勉強をスタート。まずは全9科目のテキストを一通り読むことから始めました。

私はこちらのシリーズを購入しました。(以下は最新版です)

全体的に読みやすく、赤シートが入っていて単語の確認もできました。

最初は全体を理解しながら読み、科目ごとの内容を把握。一通り読むと、自分の得意そうな科目、苦手そうな科目もなんとなく分かります。

子育て経験があるので、「こどもの保健」と「こどもの食と栄養」はスッと入ってきました。

2024年上期筆記試験のオンラインでの申請期間は1月10日~30日。余裕を持って申請するため、12月中に申請時に必要な「卒業証明書」や「戸籍抄本」などを用意しておきました。

【1月】問題集を解く

一通りテキストを読んだ後、過去問をベースに作成された問題集を解き始めました。

私が購入したのはこちらの問題集。(以下は最新版です)

解説もわかりやすく、使いやすかったです。

間違えた問題にはチェックを入れて、一周したら間違えた問題だけ再度解きなおします。

最初は半分以下の正答率で衝撃でした

試験申請開始の1月10日になると、すぐにオンラインで試験の申請をしました。不備があれば連絡が来るとのことでしたが、特に連絡もなく申請は完了しました。

【2月】科目横断分野の強化

勉強にはテキストだけでなく、ネットも活用。過去数年分の問題を無料公開してくれているサイトがあり、直近2回分の過去問を解いていきました。

サイトは自動で丸付をしてくれるので、サクサク進めることができ助かりました。

問題集や過去問をやってみると、科目を横断して覚えると効率的な分野があることに気づきました。

例えば、以下。

  • 人物とキーワード
  • 法整備の流れと各法律の年号
  • 養護施設の傾向と要員
  • 保育所保育指針

覚えるのに少し時間がかかりますが、覚えてしまえば関連問題は楽に解け、他の問題に時間を使えるようになります。

テキストを何度も読み返したり、ノートにまとめたりして徹底して覚えました。

人物関係の問題や年号順に並べる問題は確実に取れるようになりました。

【3月】苦手分野の強化

最新3回分の問題を解いてみて、「合格点に達していない/ギリギリ合格点」の科目=「自分の苦手科目」がはっきりしました。

私の場合は以下が苦手科目でした。

苦手科目
  • 教育原理
  • 社会的養護
  • 社会福祉
  • こども家庭福祉

難しい単語や聞きなれない言葉が多く、なかなか苦しい科目でしたが、苦手科目の強化に時間を使いました。

また、よく出てくる法律を読み込み、それぞれの違いを把握しました。

主に、以下の法律を読み比べました。

  • 日本国憲法
  • 児童憲章
  • 教育基本法
  • 学校基本法

条約の穴埋め問題や条文でどの法律か問われる問題が良く出ます。

非常に似た文言が出てくるので間違えて覚えていることが多かったですが、それぞれの特徴をつかみ、内容を理解した上で推測して答えられるようにしました。

【4月】過去問をひたすら解く

苦手分野の強化のおかげで、だいたいの過去問で合格ラインに行けるようになったころ。残り一ヶ月なので、時間が許す限り過去問をたくさん解きました。

特に、苦手科目については繰り返し何度も解き、同じ問題は間違えないようになりました。

過去問は、法律等の改定前で答えが現在と異なる場合があります。最新の情報も記載されているテキストやサイトを使うことをお勧めします。

YouTubeチャンネルも活用

スマホとヘッドホンの画像

テキストでの勉強と同じくらい効果を発揮したのが、YouTubeを使った「聞く勉強」です。

仕事や育児が忙しいと、テキストを開いて勉強する時間をしっかり取るのは難しいですよね。そういった方は、聞き流しができるYouTubeを活用すると時間を有効に使うことができます。

私は料理や洗濯をしながらYouTubeの聞き流しをしていました。

「何かをしながら耳で聞いて覚える」ことは、記憶の定着にも良いそうです。実際、聞いて覚えることは私にはとても良い方法でした。

テキストで覚えた部分の確認テストをしたり、覚えきれない箇所をカバーするのにもぴったり。

特にお世話になったチャンネルは以下の3つです。

  • 保育士試験合格ch
    • 一問一答でクイズを出してくれる。
    • オーソドックスな問題が多く、基本を押さえるのに適している。
  • ほいくんの保育士チャンネル
    • 教科ごとに100問クイズなど長めの動画もあり、総復習に最適。
    • ゴロ合わせで年号や人物名の覚え方を教えてくれる。
  • けんいちろう准教授
    • 各教科のテーマを少し掘り下げて教えてくれる。
    • 話し方は穏やかで、説明がスッと入ってくる。

上記のチャンネルを活用して特に良かったと感じたのは、テキストには書いていない部分をカバーしてくれること。例えば、以下のような部分です。

  • テキストに記載のない人物
  • 各法律の特徴や見分け方
  • 年号の暗記の仕方

テキストだけをやっていたらいつまでも覚えられなかったと思います

また、「試験まであと1か月、がんばりましょうね」などの声掛けに励まされる部分もあり、YouTubeを活用して正解だったと思います。

保育士試験に関する動画はたくさんあるので、ご自身の好みのものを探してみてください。

筆記試験の結果

独学で勉強した結果、無事に一発合格することが出来ました。

筆記試験結果の画像

2日間の試験は体力的に厳しかったですが、全て8割以上で合格することができました。

苦手だった科目も、納得のいく点数でした

独学に不安がある場合は通信講座を活用しよう

保育士は国家資格ですので、簡単な試験ではありません。

そのため、

通信講座を受けないと合格できないのかな

と思ってしまいそうですが、私は独学で合格できました。

独学で勉強することの一番のメリットは、費用が安いことだと思います。

ただし、独学の場合に必要な、

  • 自分で計画的に進める
  • モチベーションを保つ

ということが苦手な方もいると思います。

それらに不安があるようでしたら、費用はかかりますが通信講座も良い選択だと思います。

通信講座では、以下のメリットがあります。

通信講座のメリット
  • カリキュラムに沿って計画的に学べる
  • 添削してもらえる

独学での勉強に時間を費やしても合格できないのであれば時間がもったいないので、ご自身に合った方法で勉強を始めましょう。

私は、まずはテキストを読んでみて厳しそうなら通信講座に切り替えようと思っていました。

まとめ

保育士試験は科目が多く大変ですが、子育てをしていく中で役立つ情報や、私生活でも知っておくと良い情報がたくさんありました。

試験勉強を辛いもの、と捉えると苦しい時間になりますが、学ぶことは楽しいというマインドで取り掛かると、とても良い時間となります。

また、取り掛かる期間が長ければそれだけ余裕を持って学ぶことが出来ますので、保育士試験の日程を確認したうえで、ざっくりと学習計画を立ててから挑戦しましょう。

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