【元人事が教える】「評価されない」「仕事も育児も中途半端」時短ママがモヤモヤと上手く付き合う方法

時短ママモヤモヤとの上手な付き合い方

仕事と育児の両立を助けてくれる育児短時間勤務制度。

時短ママ

育児に時間が取れてありがたいけど、なんだかモヤモヤしてる

という時短ママも多いのではないでしょうか。

私は時短勤務を8年間続けました。最初の頃はモヤモヤでいっぱいでしたが、年を重ねるごとに上手に付き合っていく方法を見出しました。

この記事では、

  • 時短ママが感じるモヤモヤの原因
  • モヤモヤと上手に付き合っていく方法

を、元人事であり時短ママ経験者の立場からまとめています。

みどり

主に、仕事面でのモヤモヤについて記載しています。

同じように悩む皆さんの参考になれば嬉しいです。

目次

モヤモヤの原因

海を眺める女性

皆さんは「なぜ自分がモヤモヤしているのか」原因ははっきりしていますか?

私の原因は以下でした。皆さんにも一つは当てはまるはず…

モヤモヤの原因
  • 収入が減る
  • 周囲に申し訳ない
  • 評価されない・昇進が遅い
  • 仕事量が見合っていない
  • 育児も仕事も中途半端

収入が減る

時短勤務を開始すると、月給だけでなく賞与も減るのが一般的。

私は1日あたり2時間の時短を取得したら、収入がフルタイム時代の7割程度に減ってしまいました。

働く時間が減る分、収入が減ることには納得していたはずですが、実際に給与明細を見ると基本給から引かれる額が多くてげんなりしたものです。

みどり

残業などでたくさん稼いでいた方ほど、なかなかのインパクトだと思います。

周囲に申し訳ない

以前ほど仕事の時間を取れないため、

  • 自分がやり切れないところを同僚や上司にフォローしてもらう
  • 打ち合わせ時間を勤務時間内に合わせてもらう

などで、「周囲に迷惑をかけている」という気持ちが常にありました。

そこに加えて、

  • 急な保育園からの呼び出しで早退
  • 行事への参加のための休暇

もあり、更に周囲に負担を増やして申し訳ないという思いが強くありました。

肩身がせまいとはこういうこと

評価されない、昇進が遅い

私は出産・育児を経験したことで、出産前に比べて

  • 時間の大切さ
  • 効率的に動くことの大切さ

を学びました。

復職後は以前よりも「時間内で効率よく進めること」を意識して仕事をこなし、以前よりも効率よく働けていると実感がありました。

しかし、「時短勤務」という理由で評価されないという現実が待っていました。

ダラダラと仕事をして、無駄に残業代を稼いでいるフルタイムの同僚の方が評価される。長く働かないと評価されない、という現実を突きつけられます。

また、時短勤務を取る年代は、昇進の時期に重なりがち。

同期がどんどん昇進していくのを見ると、

  • 時短勤務を取得している限り昇進も望めない、
  • 自分だけずっとこのままなのではないか

という不安も襲ってきていました。

仕事量が見合っていない

時短勤務になったのに、仕事量がフルタイム時代と同じで、時間内に終わらず、持ち帰ることもしばしば。

無理して仕上げると、

上司

このくらいできるなら、次の仕事も同じくらいお願いね

と言われてしまいます。

また、じっくり時間をかけて取り組みたい仕事でも、時間をかけられないもどかしさも。

出産前ならもっと満足度の高いアウトプットが出せたのに

そう思うことも多かったです。

育児も仕事も中途半端

時短勤務だからといって、育児に思いっきり時間をかけられるわけでもない。

せいぜい、送り迎えの時間が時短分稼げるといったところです。

そのため、毎日子供をせかして朝の支度をして、夜は仕事をするため早く子供を寝かしつける。

家庭を犠牲にしているのに、仕事でも満足いく結果を残せない

育児も仕事も中途半端

実はこれが時短ママが一番きつく感じることだと思います。

モヤモヤとうまく付き合う方法

虹が出る海

このモヤモヤ、解消したいですよね。

すっきり解消するには「フルタイムに戻る」か「仕事を辞める」しか方法はないですが、そんな簡単な話ではないですよね。

そこで私は、考え方や行動を変え、モヤモヤと上手く付き合うことで乗り越えてきました。

上手な付き合い方
  • 子育てをしている今だけと割り切る
  • 今の自分を認め、他人と比較しすぎない
  • 自分のがんばりを上司にアピールする
  • 評価に納得がいかない場合、正直に伝える

子育てをしている今だけと割り切る

手をつなぐ親子

時短勤務はこの先ずっと続くわけではないはずです。

子育てに慣れてきたら徐々に時短時間を少なくしていき、数年でフルタイムに戻るというママもたくさんいました。

勤務時間や業務量が減ることに比例して給料が減るのもある程度仕方のないこ

でもその分、子育てに時間を使えているはずです。

時短勤務ではモヤモヤすることも多いですが、フルタイムで働くのも相当辛いです。

残業ありきで仕事がふられたり、早朝深夜での対応も任せられたり。子育てに全く時間が取れないと嘆いているフルタイムママも大勢見てきました。

十分ではなくとも、両立ができるように整備された制度なので、時短勤務できる環境にあることに感謝して、今は受け入れていきましょう。

育児から手が離れていき、思いっきり仕事ができるようになったら頑張ればいいのです。

今の自分を認め、他人と比較しすぎない

寝転ぶ女性

たとえ上司に評価されなくても、育児と仕事を一生懸命頑張っている自分をほめてあげましょう

時短勤務にモヤモヤを抱えている方は、

  • 本当はもっとできるはず
  • こんなのは本来の自分ではない

と、思ってしまっていませんか?

特に、出産前に思い切り仕事をしていて、真面目で、責任感の強い方ほど感じていると思います。

また、「自分で自分を認められないから」そう思ってしまっているのではないかと思います。

  • 今は時短が正解
  • これで良い

と思うと気持ちがスッと軽くなりますよ。

もし無理して仕事をたくさんもらっている方がいれば、正直に「この時間ではやりきれない」と伝えましょう。

また、評価されない、昇進できないと不安を感じるのは「他人と比較しているから」です。

評価されるタイミングも、昇進のタイミングも人それぞれ。

周りを気にしすぎず、自分の目の前のことに取り組むことに意識をむけましょう。

「仕事も育児も中途半端」ではなく、

時短ママ

両方を一生懸命やっている自分すごい

と思うようにしましょう。

自身の頑張りを上司にアピールする

面談する二人

時短ママに案外多いのが、仕事の成果のアピール不足です。

「時短だから評価されない」と思っている方が多くいますが、実は自分の成果をしっかり上司に伝えられず評価が低くなってしまっているというケースも多くあります。

「時短勤務をさせてもらっている」という負い目を感じず、時短の中でもいかに頑張ったかをアピールすることはとても大切です。

実際私がそうでした。

上司にはわざわざ言わなくても頑張りはわかってもらえているだろう

と思っていましたが、想定よりも低い評価。

面談の場で、

ここまでしていましたが、なぜ評価が低いのでしょうか

と、正直に伝えたところ、

上司

そんなことまでしていたの?知らなかった。とても頑張っていたんですね。

と驚かれました。

この経験から、

  • 上司はすべてを把握した上で評価しているわけではない
  • 自分の成果は、自分からきちんとアピールすること

ということに気づきました。

時短だからといって引け目を感じることはありません。

勤務時間が減っても、その中でも素晴らしい成果を上げていることがあればぜひアピールしましょう。

評価に納得いかない場合、正直に伝える

面談する二人

「時短勤務だから評価されない」と思っている方に一度していただきたいのが、なぜ自分がこの評価なのかを聞くことです。

私は人事という立場上、人事考課や賞与の評価会議に同席していました。

その際に、「〇〇さんは時短勤務だからD評価で」とサラッと言った上司がいました。

「仕事の評価はかかった時間で決める」という方。

私はムカっときて、「時短だからという理由だけでDというのはおかしいと思います。時短でも期待されていた目標値はあったと思います。その目標値に対しての評価という視点でもう一度考えていただけませんか」と伝えました。

その方は、

上司

確かに、それだけで決めてはいけなかったね

と納得し、再度評価をしなおし、C評価に落ち着きました。

評価に納得がいかなかった場合、

  • どうして自分はこの評価なのか
  • どうすれば次回以降評価があがるのか

を素直に上司に聞いてみましょう。

案外、時短勤務というだけではないところに理由があったりもしますし、先に述べたように自身の頑張りをアピールできていないというケースも多くあります。

何もせずモヤモヤしているのはもったいない。一度向き合ってみてはどうでしょうか

まとめ

フルタイムで働いていたころと比べると、時短勤務中はもどかしい気持ちになることも多いと思います。

でも、ネガティブな気持ちを持ったまま働くことはもったいないです。

ぜひ、考え方をポジティブに切り替え、前向きに子育ても仕事も取り組んでいってください。

うまく制度を使いながら、生き生きと働ける方が増えることを祈っています。

↓以下の記事では生活の中での時短術を書いています。

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