正社員ワーママの皆さん、「仕事を辞めたい」と思ったまま働き続けていませんか?
モヤモヤを抱えたまま働くのは、すっきりしませんよね。
そんな方に試していただきたいのが以下2点です。
- なぜ辞めたいと思っているのかを明確にすること
- 解決策を試してみること
忙しい毎日だと思いますが、一度、自分の「辞めたい」という気持ちに向き合いじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたみどりです。人事として15年間働いた会社を退職し、現在はフリーランスで働いています。
私の経験談も交えながら以下に綴りますので、良ければ読んでいってください。
なぜ辞めたいと思うのかを明確にする
「仕事嫌だな」「会社辞めたいな」そんなことを思う毎日では楽しくないですよね。
「働くこと」が嫌なのか、
「今の仕事」が嫌なのかもよくわからない
そんな方におすすめしたいのは、「なぜ辞めたいと思っているか」を明確にすることです。
ジャーナリングで明確化
辞めたい理由を明確にするために、ノートに思い浮かぶだけ理由を書き出してみましょう。
思い浮かぶことを書き出すことは「ジャーナリング」といい、最近海外でも注目されている手法です。
ただ思いついたことを紙に書きだすことで、自分の感じていることや考えていることを客観的に見つめることができるのでおすすめです。
- 必要なもの
- ノートとペン
- やり方
- 自分リラックスできる場所で、頭に浮かんだ辞めたい理由をひたすら書きだす。
- 一通り書き終わったら、書いた内容を振り返ってみる。
3つの辞めたい理由
私がジャーナリングした結果と、相談してくれるママが言っていた「辞めたい理由」は、ほぼ同じ。
以下3つの理由でした。あなたにも当てはまるものはありませんか?
- 心と体が限界
- 子供との時間がもっとほしい
- 頑張っても評価されない/仕事への意欲がわかない
心と体が限界
働くママは、家事・育児・仕事と、やることが盛りだくさんで毎日ヘトヘトですよね。本当にお疲れ様です。
我が家は夫が多忙、実家が遠方ということもあり、ほぼワンオペで回していました。
その日に終わらなかった仕事を持ち帰り、子供たちのお世話が終わったらまた仕事をするという日も多くありました。
時間に追われた余裕のない日々で、いつもイライラしている。
そしてそのイライラで子供にあたってしまう。
そこまで怒ることでもないことでも、一気に沸点に到達します。
何度言ったらわかるの!
なんで片づけられないの!!!
…ごめんなさい
泣きながら謝る我が子を見た時、冷静になり、言い過ぎてしまったと反省します。
あんなにきつく言わなくてもよかったかな
そんな日々を数年続けていてると、身体にも異変が出始めました。
不正出血や帯状疱疹、不眠など、主にストレスが原因で現れるといわれる症状に悩まされるようになったのです。
お医者さんからも、
原因がストレスにある場合は、このストレスを減らしたり、なくさないと症状は治りません。
と言われてしまいました。
目に見える症状が現れることで、「これは心と身体が悲鳴を上げている」とはっきりと感じるようになりました。
子供との時間がもっとほしい
毎日疲れきって仕事から帰ってくる日々。
帰ってきた後も家事に追われて、子供の話をきちんと聞いてあげられません。
ママ、これ見て~
ちょっと待って、後でね。
子供とのやりとりはいつもこれでした。
「今手が離せないんだよ、終わったらゆっくり見るからね」という気持ちでそう言っていましたが、子供は「その時」に聞いてほしかったり、見てほしいんですよね。
時間に余裕があればちゃんと子供の話を聞いてあげられるのに
と申し訳なく感じていました。
そして、上の子が卒園式を迎えた時に思いました。
毎日、ただ時間に追われ過ごしていた日々。果たして私は子供の成長をきちんと見届けることができていただろうか。
子供が小さい時は「早く大きくならないかな」と思っていたけれど、想像していたより子供は早く大きくなり、一緒に過ごせる時間はあっという間に過ぎていく。
今子供との時間を大切にしないと、将来後悔するのではないだろうか、という気持ちが湧き出ていました。
頑張っても評価されない/仕事への意欲がわかない
ワーママの多くから、以下のような悩みをよく聞いていました。
- 時短勤務や早退・欠勤が多いから、と評価されない
- プロジェクトから外されたり、残業・出張対応ができず仕事への意欲がわかない
- このままでキャリアアップできるのか不安
復職後は、それまでとは違った働き方を余儀なくされるママが多くいます。
特に、以前は残業をたくさんしていたり、大きなプロジェクトを担当していた方は物足りなさを感じることが多いようです。
ただ、どんな状況でもママは一生懸命働いています。
時間内に終わらせるために工夫を凝らし効率的に仕事を進めても、「残業してないから」という理由で低い評価をつけられてしまう、という声もききました。
一生懸命やっても評価されないって辛いですよね
私自身も評価に納得がいかなかったり、このままの働き方を続けることや自身のキャリアについて不安がありました。
解決策を考える
仕事を辞めたい理由が見えてきたら、それぞれに解決策はないのか考えてみてください。
理由にもよりますが、この2つの方法で解決できる場合が多いと思います。
- ゆとりの時間を作る
- 働く環境を変える
ゆとりの時間を作る
辞めたいと思う理由が、例えば「心と身体が限界」「子供ともっと一緒にいたい」であれば、「ゆとりの時間を作る」ことが一つの解決策となります。
ゆとりの時間は、
- 家事育児の時間削減
- 仕事の時間削減
で作ることができます。
家事育児の時間を削減する
両立を頑張っているママは、「なんでも自分一人でやってしまう」ことはありませんか?
一人でなんでもやろうとすると、時間が全く足りませんよね。
家事育児の時間を削減する方法は、案外たくさんあります。
- 夫の役割分担を増やす
- 家事代行サービス、ベビーシッターを利用する
- 時短家電(食洗器、乾燥機付き洗濯機、ロボット掃除機など)を利用する
- ネットスーパー、ミールキットを利用したり、お惣菜を買う
- 夫婦の両親に頼れる場合はお願いする
特に、「夫の役割分担を増やす」ことについて、夫と話し合いの時間を設けてみるのはいかがでしょうか。
案外、しっかりと家での役割分担を夫婦で話し合っている方は少ないと聞きます。
「自分がやったほうが早いから」「お願いしてもちゃんとやってくれないから」という理由で、自分でやってしまっているママも多いはず。
夫も、「妻がやりたくてやっている」と思っている場合もあります。
一度時間を取り、夫にあなたが辛い想いを抱えていることを伝え、役割分担を見直してみることをお勧めします。
我が家では話し合いをした結果、夫の役割分担を増やすことは物理的に難しいという結果になりました。
ただ、少しでも私の負担を減らせるようにと、基本的な時短家電はすべて購入してくれました。
さらに、年に一度は家事代行サービスに水回りやエアコン掃除などをお願いしています。
費用はそれなりにかかりますが、それ以上の時間と心のゆとりをもらうことができます。
なお、会社の福利厚生制度として、時短家電の購入費や家事代行サービスの利用料金を負担してくれるところも多くあります。
ぜひ積極的に活用して、自分の時間を創出してみてください。
すべてを一人で抱え込まず、家事育児の中で他に頼れる範囲を広げ、自分にかかる負荷を減らすようにすることが大切です。
家事の時短術については以下の記事に記載しています↓
仕事の時間を減らす
仕事に費やす時間を減らせば、ゆとりの時間を増やすことができます。
働く時間の削減方法として、以下3点があげられます。
- 時短勤務制度を利用する
- 業務量を減らす
- パート・アルバイト・フリーランスなど働き方を変える
育児の状況や自分の希望をしっかりと上司へ伝えて、育児短時間勤務制度に切り替えてみたり、業務負荷を減らしてもらうことで、家庭とのバランスを保てるよう調整してみてください。
また、パートやアルバイト、フリーランスとして働けば、理想の生活リズムに合わせて仕事をすることができます。
なお、仕事の時間を減らすということは、比例して収入面も下がってしまう場合が多いので、あらかじめどの程度収入が減るのか、それが家庭にとって許容範囲なのかも併せて確認しておきましょう。
働く環境を変える
辞めたいと思う理由が、「がんばっても評価されない/仕事への意欲を感じない」場合には、以下のように働く環境を変えることが有効です。
- 社内で異動する
- 他社正社員へ転職する
- 正社員以外の働き方に挑戦する
- 専業主婦になる
ただ、働く環境の変化は少なからずご自身に負担がかかりますので、まずは社内での異動を検討した上で社外も視野に入れてていくのをおすすめします。
「がんばっても評価されない」「今後のキャリアが不安」という場合は、まずは一度上司と考えをすり合わせてみることをお勧めします。
どんなことを期待されているか、その期待に応えられているかなど、上司とコミュニケーションを重ねてみると解消される場合もあるかもしれません。
「子供がいるから」と上司が配慮しすぎているケースもあります
社内で異動する
今働いている会社内での異動であれば、異なる職種であっても、これまでの実績が評価されやすくキャリアチェンジの可能性が高まります。
また、会社の各種制度が変わらず、人間関係をゼロから作る必要性も少ないため、「環境がガラリと変わるのは不安」という場合にもおすすめです。
上司に異動を相談してみたり、社内人材公募制度を使い自分の希望する仕事ができる職場を探してみましょう。
私は社内人材公募を使って、他部門へ異動。仕事内容や人間関係が変わり、気分も一新されとても良い経験になりました。
他社正社員へ転職する
今の会社ではやりがいをもって働けないと思ったら他社への転職を考えてみるのもよいでしょう。
小さな子供を抱えた私を採用してくれる企業はあるのかな…
と心配になる方もいると思いますが、正社員のポジションで転職するワーママも多くいます。
前職の会社では、スキルや経験が求めるポジションに合致すれば、小さいお子さんを持つ女性の中途採用も積極的に行っていました。
なお、転職活動の際には、ご自身の働き方の希望(時短勤務をしたい、在宅勤務制度を使いたいなど)をはっきりさせ、先方に素直に伝えることが大切です。
採用されるために、無理に先方の希望に合わせることは禁物です。
正社員以外の働き方に挑戦する
長く正社員だった場合少々ハードルが高いかもしれませんが、正社員にこだわらず働くということも選択肢の一つです。
- 契約社員・派遣社員・パート
- 個人事業主・フリーランス
これらは、ライフスタイルに合わせて働く時間を決められるというのがメリットです。
子供が小学生の場合、「夏休み・春休みの長期休暇中は働かない」などの調整も可能です。
ただし、正社員と異なり不安定な収入となるため、今後の家庭の収支についてご家族とよく話し合い検討してください。
今、在宅フリーランスとして働いていますが、家庭との時間のバランスが取れて満足しています。
専業主婦になる
「収入面は夫、家事育児は私」と役割分担を決め、今は育児に専念するということも選択肢の一つです。
仕事と家事・育児、二つ以上のことを上手にこなせないという方もいると思います。
収入面を完全に夫に頼ることになるので、様々なリスクを考慮しておく必要がありますが、今は家族のために時間を使うということも、立派な選択だと思います。
「自分がどうしたいのか」に向き合えば後悔はない
「仕事辞めたいな」と思ったときは、
- 理由を明確にして
- 解決策を試してみること
が大切です。
そうしているうちに、「自分の価値観はどこにあり、何を大切にしているのか」がはっきりとしてきます。
- 将来の安定のため、ずっと正社員を続けたい
- この仕事が好きだから、両立をがんばりたい
- 家族との時間を確保するため、今はパートへ転換する
色々な考え方、選択があっていいと思います。
ママの選択肢は無限に広がっていますし、何を選択するにしても、しっかりと考え、自分で決めたことであれば後悔が残りません。
私自身、上司への相談や社内異動などの解決策を試してたどり着いた結論が「子供との時間を大切にするため、在宅でフリーランスとして働く」でした。
もちろん、自分一人ではなく、家族に相談した上で決定しました。
今、自分が出した答えに後悔はありません。
毎日がんばるママ達には、「あの時こうしていればよかった」と過去を嘆くより、「今こうしていることが自分にとって正解なんだ」と思える毎日を送ってほしいと願っています。
↓の記事で、正社員を退職して感じたメリット・デメリットを紹介しています。